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井上 雄彦
Slam dunk―完全版 (#24)
致命的なケガではないはず。ただプレーから長く離れてしまったら、急速に身につけたことは失われるのも早い。この4ヶ月がまるで夢だったかのように... 知っていても見入ってしまう試合の結末と、大会後のそれぞれの道。
ストーリーが、完結していない。花道、流川の黄金時代を描いて欲しい。続編が待望される。
スポーツ漫画の欠点は、試合が始まる前からどっちが勝つか決まっていることである。スポーツの醍醐味は、試合終了まで勝負が分からず、ハラハラするところである。ところが漫画には、それがない。ストーリーの都合から、勝つ方が試合の前から分かってしまう。そしてこの『スラムダンク』も例外ではない。ラスト1秒で主人公が逆転シュートを決める――これほどわざとらしい、漫画的な場面があるだろうか。それで春子などが感動して泣く絵など、作者は描いていて恥ずかしくないのか。作者は以前から、こうやって完結させようと予定していたはずである。そして予定通りの決着には、現実のスポーツにおける緊張感など無いわけである。実際のNBAと比べれば格差は歴然としている。しかしこのような欠点があるにもかかわらず、少年誌ではスポーツ漫画が相変わらず多い。もう読者も飽きる頃だと思うのだが。
『SLAM DUNK』は、「バスケット漫画はヒットしない」というジンクスを打ち砕き、売り上げ総数1億冊を突破した作品である。1億冊を売り上げたとき、新聞6誌にそれぞれ異なったコメントと画を載せて話題となった。連載が終了してからも売り上げは伸び、ファンが増え続けているのだから、スポーツ漫画の頂点といっても良いだろう。
絶対よりも永遠よりも輝く瞬間。 |
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